19. 時系列要約マシーン

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2○xx年、小さな録音口に時間と起こった出来事の単語をささやくだけで、自動的に問題事を時系列的かつ、その要旨をまとめてくれる便利な機械が完成した。

警察や裁判所、学校、病院、民間会社、一般家庭でも訴訟に備えてその機械を買っておくよう全国各地の弁護士が推奨した。

その機械は、少し大きくてスマートではなかった。

しかし、重宝された要因は、先に出来事の単語を言ってから時間を言っても、きちんと整理してくれる点だった。

世の中の問題は時系列に全て整理されたが、内容は適当に要約され、後から時間をささやいた時などは少し取り違えられることもあった。

たいていの会社や官公庁の上司は、きちんと整理されているとし決裁を押した。

あまりにも問題事が整理され過ぎたため、ある日、突然機械は狂い出した。電波時計が電波を認知できずに進んだり戻ったりしてしまう様に。

人々はそれから一瞬だけを信じる様になった。
SF
公開:19/01/07 02:00
更新:19/01/15 21:45

ゆっち( 北海道 )

星新一さんを尊敬しています。ショートショートが大好きな気持ちは永遠です。
 

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