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まん丸の赤い目が2つ、ビー玉の中から私を見つめている。
祖母が部屋を片付けるのを手伝っていると、古い小箱が押し入れの奥から出てきた。
「まぁ!これ、お婆ちゃんの子供の頃の宝箱よ!」
祖母は箱を撫でるようにして埃を払い、蓋を開けた。中には沢山のビー玉が入っていた。少々歪なものが多いようだ。
「昔は今みたいに綺麗なビー玉ばかりじゃなくて、こんな風に凸凹しているものや、気泡の目立つものも多かったの。不格好だけどそこが可愛らしくてねぇ、お婆ちゃんは大好きだったのよ。」
祖母の話を聞きながら、なんとなくビー玉を1つ手に取ると、何かと目が合った。兎だ…。ビー玉の中に可愛い兎がいる!目を丸くして驚いていると、祖母もビー玉を覗き込んでこう言った。
「昔のビー玉の凸凹って、月のクレーターみたいでしょ?だから、時々うさぎが月と勘違いしてビー玉に棲みつくって聞いた事があるわ。本当だったのねぇ。」
祖母が部屋を片付けるのを手伝っていると、古い小箱が押し入れの奥から出てきた。
「まぁ!これ、お婆ちゃんの子供の頃の宝箱よ!」
祖母は箱を撫でるようにして埃を払い、蓋を開けた。中には沢山のビー玉が入っていた。少々歪なものが多いようだ。
「昔は今みたいに綺麗なビー玉ばかりじゃなくて、こんな風に凸凹しているものや、気泡の目立つものも多かったの。不格好だけどそこが可愛らしくてねぇ、お婆ちゃんは大好きだったのよ。」
祖母の話を聞きながら、なんとなくビー玉を1つ手に取ると、何かと目が合った。兎だ…。ビー玉の中に可愛い兎がいる!目を丸くして驚いていると、祖母もビー玉を覗き込んでこう言った。
「昔のビー玉の凸凹って、月のクレーターみたいでしょ?だから、時々うさぎが月と勘違いしてビー玉に棲みつくって聞いた事があるわ。本当だったのねぇ。」
その他
公開:23/09/29 19:18
#中秋の名月 #兎がぴょーん
読んでくれてありがとう!
寒い季節になったから、気が向いた時にふらりと立ち寄ってゆるーく投稿しています。
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