部長の悩み
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通りの向こうで、忙しなく動いている人がいた。部長だった。近づき、声をかけると、あり得ないくらいびっくりされた。
「ど、どうしたんですか?」
たずねると、こう返ってくる。
「い、いや、身体の確認をね…!」
「確認?」
「ああ、最近おかしいんだ、俺。よく肩が落ちているみたいだし、膝はガクガク震えるし、今朝など、妻に頭のネジがぶっ飛んでると言われてね」
いわく、自分の身体が正常かと、確認作業をしているのだと。
部長の不可解な言動が怖くなり、離れようかと思った。が、部下として放っておくのもと思い、言ってあげた。
「だ、大丈夫じゃないですかね。部長は普通ですよ」
「ないですかね、とはなんだきみ!はっきり大丈夫ですと言わないか!」
ーーキレられた。
そういえば、部長はネジのぶっ飛んだ変人で困るって、事務の女の子が言っていたっけ。
ならばと、やはりその場を濁して去ることにした。
「ど、どうしたんですか?」
たずねると、こう返ってくる。
「い、いや、身体の確認をね…!」
「確認?」
「ああ、最近おかしいんだ、俺。よく肩が落ちているみたいだし、膝はガクガク震えるし、今朝など、妻に頭のネジがぶっ飛んでると言われてね」
いわく、自分の身体が正常かと、確認作業をしているのだと。
部長の不可解な言動が怖くなり、離れようかと思った。が、部下として放っておくのもと思い、言ってあげた。
「だ、大丈夫じゃないですかね。部長は普通ですよ」
「ないですかね、とはなんだきみ!はっきり大丈夫ですと言わないか!」
ーーキレられた。
そういえば、部長はネジのぶっ飛んだ変人で困るって、事務の女の子が言っていたっけ。
ならばと、やはりその場を濁して去ることにした。
公開:25/10/12 11:16
手遊び歌
♪あたま かた ひざ ポン
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