神様のクレヨン
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青系統のクレヨンが尽き掛けているんですね。
専門家は言う。
「この世のことはすべて、天の神の気まぐれな采配で成り立っているのです。天気もそう、生き物の寿命もそう、政治だって、神様がお決めになっているのですよ」
「ほう、政治もですか」
「ええ、昨今の米騒動などがそうですよ。植物の出来高は、すべて天気で決まる」
「なるほど」
「政治やなんかでお疲れになった神様はお絵描きに興じるのがお好きなのです。なかでも青系統のお色が好みで、どうしても多用してしまうんですね」
「それが終わりに近づいていると」
「ええ。ですから今はまだたくさん残っている白やグレーにクレヨンを持ち替えているのです。黒雲が多いときは、青を使えないストレスが爆発しているのでしょう」
「適当なことを言いやがって。専門家なんかやめちまえ」
テレビをブチリと消し、おれは生育の悪い畑を見に外に出て行った。
専門家は言う。
「この世のことはすべて、天の神の気まぐれな采配で成り立っているのです。天気もそう、生き物の寿命もそう、政治だって、神様がお決めになっているのですよ」
「ほう、政治もですか」
「ええ、昨今の米騒動などがそうですよ。植物の出来高は、すべて天気で決まる」
「なるほど」
「政治やなんかでお疲れになった神様はお絵描きに興じるのがお好きなのです。なかでも青系統のお色が好みで、どうしても多用してしまうんですね」
「それが終わりに近づいていると」
「ええ。ですから今はまだたくさん残っている白やグレーにクレヨンを持ち替えているのです。黒雲が多いときは、青を使えないストレスが爆発しているのでしょう」
「適当なことを言いやがって。専門家なんかやめちまえ」
テレビをブチリと消し、おれは生育の悪い畑を見に外に出て行った。
公開:26/01/20 04:29
2021年7月初投稿。お話の主人公は男性(もしくは少年)が多め。女性はキャラ作りが苦手です。(口調が書けない)
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さがやま なつき