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 冬、馬たちの戦いが始まる。降りしきる雪の中、今そのゲートが開いた!一斉に飛び出すは十八頭の馬たち!
 おおっと!7番飛び出した!続いて4番!いや、この競馬のルール上、有利なのは3番か⁉︎

 実況者の声に応えるように、コースではある変化が起きていた。茶色やグレーの馬たちが、次々にその体色を変え始めたのだ。それは雪の色だった。
「おれが先だ!」
「いや、おれの方が先だ!」
 聞こえてくるのは、馬たちの声。そう、この競馬に騎手はいない。

「7番頑張れ!10番もう少し!3番!3番!3番〜!3番が勝ちました〜…」
 実況者の声が止む。コースを離れた白馬が向かったのは人間の元。
「よかったら、ボクの騎手になってください!」
 
 来たる恋の季節。馬たちは魅力的な白馬となり、自分の運命の騎手を捕まえにいくのである。
公開:26/01/09 21:43
ショートショート作家の 写真で空想〜馬編〜

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