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会社のある街から、電車で2時間。
自宅の最寄駅に着くと、あたりは真っ暗だった。
田んぼを抜けるあぜ道を、コートの襟を押さえながら歩く。
やがて暗闇にぽつんと一つ、光が目に入ってくる。
年明け早々に、故郷の村にできたコンビニだ。
人員不足で無人店なのだけど、地元に新しい店ができたのはすごく嬉しかった。
中に入ると、店長兼レジ担当のおじいちゃんが声をかけてくれた。
長身で、さらさらの銀髪。密かにセバスチャンと呼んでいる。
お弁当コーナーに行くと、バイトの子が惣菜を並べていた。
挨拶すると、嬉しそうに話をしてくれた。新人だという。
明るい茶色の髪に、切れ長の目が印象的だった。
レジを済ませて外に出る。
店長とバイト君が手と尻尾を振ってくれているのが見えた。
ほんと、私の心のオアシスだ。
──人がいるじゃないって?
ううん。間違いなく無人だよ。
この店に「人間」は、一人もいないんだもの。
自宅の最寄駅に着くと、あたりは真っ暗だった。
田んぼを抜けるあぜ道を、コートの襟を押さえながら歩く。
やがて暗闇にぽつんと一つ、光が目に入ってくる。
年明け早々に、故郷の村にできたコンビニだ。
人員不足で無人店なのだけど、地元に新しい店ができたのはすごく嬉しかった。
中に入ると、店長兼レジ担当のおじいちゃんが声をかけてくれた。
長身で、さらさらの銀髪。密かにセバスチャンと呼んでいる。
お弁当コーナーに行くと、バイトの子が惣菜を並べていた。
挨拶すると、嬉しそうに話をしてくれた。新人だという。
明るい茶色の髪に、切れ長の目が印象的だった。
レジを済ませて外に出る。
店長とバイト君が手と尻尾を振ってくれているのが見えた。
ほんと、私の心のオアシスだ。
──人がいるじゃないって?
ううん。間違いなく無人だよ。
この店に「人間」は、一人もいないんだもの。
ファンタジー
公開:26/01/09 10:51
南の島で、ゲームを作ったりお話しを書くのを仕事にしています。
のんびりゆっくり。
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蒼記みなみ