お賽銭
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初詣。お賽銭を投げ入れ、頭を下げる。今年の頼みを早口に言いまくっていると、突然、ストップの声がかかった。顔を上げると、そこには麗しい姫がいた。
「ちょっとあんた、今いくら出した?五円だよね?たった五円ぽっちでそれだけの願いを叶えろってかい?チップも払いな!」
まさかお賽銭でチップを要求されるとは思わず戸惑っていると、横から子供が現れて姫に笑いかけた。
「ごめんなさい、おねいさん。どの味にしようか迷ってて。新作でよかったかな?」
そう言って渡したのはチップはチップでもポテトチップ。
「いやいや、ぼく?チップっていうのはね、」
訂正しようとするおれの声に、姫の声が重なった。
「まあ、坊や、わかってるねえ。どれ、あといくつの願いを叶えてあげようかね?」
ポテトチップを頬張りながらこれみよがしに子供の願いを聞く姫には、もう一切の麗しさもなかった。
「ちょっとあんた、今いくら出した?五円だよね?たった五円ぽっちでそれだけの願いを叶えろってかい?チップも払いな!」
まさかお賽銭でチップを要求されるとは思わず戸惑っていると、横から子供が現れて姫に笑いかけた。
「ごめんなさい、おねいさん。どの味にしようか迷ってて。新作でよかったかな?」
そう言って渡したのはチップはチップでもポテトチップ。
「いやいや、ぼく?チップっていうのはね、」
訂正しようとするおれの声に、姫の声が重なった。
「まあ、坊や、わかってるねえ。どれ、あといくつの願いを叶えてあげようかね?」
ポテトチップを頬張りながらこれみよがしに子供の願いを聞く姫には、もう一切の麗しさもなかった。
公開:26/01/03 21:34
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さがやま なつき