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俺と親友はうなづきあうと、光る板に手を当てた。
板から光が溢れると、重い音を立てて扉が開く。
光はどんどん強くなり、視界が真っ白になった。
目が慣れ、中の様子が見えてきた。
足を踏み入れると、体育館ほどある広間だった。
奥へ進もうとした時、唸り声が部屋と視界を震わせた。
続いて地響きとともに、巨大な竜が出現した!
世界滅亡を企てる魔王。
俺たちが倒さなければいけない、最後の敵だ。
だが、残された時間はあとわずか。
終わりの時が近い。
俺たちは、この日のために鍛え抜いた、ありったけの攻撃を叩き込んだ。
ついに魔王が片膝をついた。あと少し、と思った──その時。
がちゃり。
部屋の扉が開いて、母さんがやってきた。
「もう、またサボって。ゲームは終えて宿題しなさい!」
ほんとうの終わりが来てしまった──。
俺と親友は顔を見合わせ、ため息をつく。
そして、スマホをしまったのだった。
板から光が溢れると、重い音を立てて扉が開く。
光はどんどん強くなり、視界が真っ白になった。
目が慣れ、中の様子が見えてきた。
足を踏み入れると、体育館ほどある広間だった。
奥へ進もうとした時、唸り声が部屋と視界を震わせた。
続いて地響きとともに、巨大な竜が出現した!
世界滅亡を企てる魔王。
俺たちが倒さなければいけない、最後の敵だ。
だが、残された時間はあとわずか。
終わりの時が近い。
俺たちは、この日のために鍛え抜いた、ありったけの攻撃を叩き込んだ。
ついに魔王が片膝をついた。あと少し、と思った──その時。
がちゃり。
部屋の扉が開いて、母さんがやってきた。
「もう、またサボって。ゲームは終えて宿題しなさい!」
ほんとうの終わりが来てしまった──。
俺と親友は顔を見合わせ、ため息をつく。
そして、スマホをしまったのだった。
ファンタジー
公開:25/12/26 11:34
南の島で、ゲームを作ったりお話しを書くのを仕事にしています。
のんびりゆっくり。
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蒼記みなみ