酒造り
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市の新酒まつりに行ったときのこと。最初に入ったブースの主人が言った。「うちではアイガモ農法を取り入れておりまして」
アイガモ農法、聞いたことがある。たしかアイガモを田んぼに放って、雑草などを食べてもらう農法だ。
ですよね、と確認すると主人は「いえいえ」と首を左右に振った。
「そうではなく、アイガモに直接酒を作らせるんですよ」
「直接、ですか?」
「ええ。この辺りの田んぼは、ある時までは普通の水なんですが、こいつらが泳いでバタバタと脚で水を攪拌することで、酒に変わる性質があるのです」
冗談だろうと思った。シャレの効いたトークだろうと。だがその時どこからか数羽のカモがやってきて、おれの足元でしきりに鳴き始めた。なにか、怒っている?
「なるほど、信じておられない。だが、おい、やめろ!すみませんお客さん。こいつら、酔うと人に絡むタチでして」
アイガモ農法、聞いたことがある。たしかアイガモを田んぼに放って、雑草などを食べてもらう農法だ。
ですよね、と確認すると主人は「いえいえ」と首を左右に振った。
「そうではなく、アイガモに直接酒を作らせるんですよ」
「直接、ですか?」
「ええ。この辺りの田んぼは、ある時までは普通の水なんですが、こいつらが泳いでバタバタと脚で水を攪拌することで、酒に変わる性質があるのです」
冗談だろうと思った。シャレの効いたトークだろうと。だがその時どこからか数羽のカモがやってきて、おれの足元でしきりに鳴き始めた。なにか、怒っている?
「なるほど、信じておられない。だが、おい、やめろ!すみませんお客さん。こいつら、酔うと人に絡むタチでして」
公開:25/12/09 21:30
更新:25/12/10 10:35
更新:25/12/10 10:35
酒
酉
酒壺
象形文字
2021年7月初投稿。お話の主人公は男性(もしくは少年)が多め。女性はキャラ作りが苦手です。(口調が書けない)
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さがやま なつき