川釣り
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釣ってきた魚を手に、友人がやってきた。魚たちはあっという間に捌かれ、おれたちは酒盛りとなった。
「これがホシアユの焼いたので、こっちがホシイワナの焼いたの。そしてこれが幻、ホシウナギの蒲焼だ!」
自慢げに振る舞われた魚の名は、全部知らないものばかりだった。だから怖くもあったけど、好奇心が勝ってしまった。おれはホシアユの身に箸を入れ、あまりのうまさに次々と食らい尽くしてしまった。
「おまえ、そんなにガツガツ食うなよ!おれが霞むだろ!」
急に怒鳴られて驚く。もともと酒癖の悪い男だ。酒のせいで怒りっぽくなっているのだろう、と思ったらそうではなかった。見るとあいつの体がキラキラと光っていた。おれはキンラキラあいつに勝る眩さを放っていた。
「おまえ、おれに何を食べさせた!」
おもわず怒鳴ったが、あいつはもう聞いていなかった。七夕に降る雨は彦星と大喧嘩した織姫の涙なんだ、とか言っていた。
「これがホシアユの焼いたので、こっちがホシイワナの焼いたの。そしてこれが幻、ホシウナギの蒲焼だ!」
自慢げに振る舞われた魚の名は、全部知らないものばかりだった。だから怖くもあったけど、好奇心が勝ってしまった。おれはホシアユの身に箸を入れ、あまりのうまさに次々と食らい尽くしてしまった。
「おまえ、そんなにガツガツ食うなよ!おれが霞むだろ!」
急に怒鳴られて驚く。もともと酒癖の悪い男だ。酒のせいで怒りっぽくなっているのだろう、と思ったらそうではなかった。見るとあいつの体がキラキラと光っていた。おれはキンラキラあいつに勝る眩さを放っていた。
「おまえ、おれに何を食べさせた!」
おもわず怒鳴ったが、あいつはもう聞いていなかった。七夕に降る雨は彦星と大喧嘩した織姫の涙なんだ、とか言っていた。
公開:25/07/09 12:17
釣り人さん、本業は宇宙飛行士
天の川
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