リカちゃん先生

　今日の先生は、いつもと雰囲気が違った。

妙に胸の開いた白シャツに真っ赤なショートパンツという、子供でも目のやり
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　どころに困る格好だ。
　
「ごめんねー、ラフな格好で。今日からしばらくは、この格好が楽かな、って

さ」
　
　今日からしばらく？楽？
　
　どういうことだと教室内がザワつく。と、次の瞬間にはそれが悲鳴に変わっ

た。なんと先生の半身がめくれ、内臓があらわになったのだ。半身は教卓に倒

れている。教卓前に座る佐野さんは失神した。

「じゃ、あー、今日から体の仕組みについて学んでいきまーす。佐野さーん、

目の前で堂々と寝なーい」

　言いつつ、先生は授業を進める。

「じゃ、あー、この臓器のなまえ、わかる人ー？」

　自分のおなかに指示棒を当てる先生。

　今日の先生は、いつもと雰囲気が違った。