4
5

 庭に鳥が落ちていた。羽を広げて倒れているが、まだ息はあるようだ。私は急いで家の中へ戻り、ラップを持って戻ってきた。ラップをちょうどいい長さに引き出し、鳥の体を包むように巻いていく。通りかかった近所のおばさんが「何やってんだい、そんなことしたら……!」と言ったが、おかまいなしだ。説明が面倒なので家に招き入れ、私はラップに包んだ鳥を電子レンジへと投入する。そこからはおばさんの説教の時間。我慢、我慢だ。
 まもなく、電子レンジから反応があった。
「……ピヨ」
公開:25/06/09 10:13
あくまで物語 良い子はマネしないでね

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容