レイングラス
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傘がなくても大丈夫!と謳った「レイングラス」なる商品が発売された。それはサングラスのようなもので、かけるだけで雨に濡れないという代物だった。
発売当日、レイングラスを手に入れたおれは少し歩くことにした。予報ではまもなく雨が降るということだった。
やがて海に来た。ふいに「彼女も連れてくればよかったな」と思った。そうして気付く。そういえば、彼女とは喧嘩中だった。しかも今回はちょっと激しくて、もう潮時かな、と思っていた。
と、彼女の顔を悲しく思い出していたら、レイングラスが灰色に変わった。説明にあった。これは雨を知らせる「クラウドグラス」だ。いよいよか。しかし、まだよく晴れているが。その時、スマホが鳴った。彼女からのLINE。………。
「人生の雨を知らせてくれたのか、クラウドグラス」
別れを告げられたおれは、泣きたいのに泣けなかった。レイングラスが涙雨で濡れることを拒否したからだった。
発売当日、レイングラスを手に入れたおれは少し歩くことにした。予報ではまもなく雨が降るということだった。
やがて海に来た。ふいに「彼女も連れてくればよかったな」と思った。そうして気付く。そういえば、彼女とは喧嘩中だった。しかも今回はちょっと激しくて、もう潮時かな、と思っていた。
と、彼女の顔を悲しく思い出していたら、レイングラスが灰色に変わった。説明にあった。これは雨を知らせる「クラウドグラス」だ。いよいよか。しかし、まだよく晴れているが。その時、スマホが鳴った。彼女からのLINE。………。
「人生の雨を知らせてくれたのか、クラウドグラス」
別れを告げられたおれは、泣きたいのに泣けなかった。レイングラスが涙雨で濡れることを拒否したからだった。
公開:24/09/30 01:15
2021年7月初投稿。お話の主人公は男性(もしくは少年)が多め。女性はキャラ作りが苦手です。(口調が書けない)
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さがやま なつき