停電チュー

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また停電になった。今年は多いなと思っていると、お父さんがその理由を教えてくれた。
「今年は電気ネズミが活発化しているんだな」
「電気ネズミ?なあに、それ?」
「うん、電柱を住処、つまりお家にしているネズミさんでな、時々電線を食べちゃうのさ」
「電線を?自分のお家を食べちゃうの?」
「そうさ。詳しくは知らんが、食べ物にしたり、家を広くするために、かじったり、くっつけたりするらしいんだ」
 そんなネズミがいるのか。ぼくは窓から外を見る。今はどっちなんだろう。お食事?それともお家作り?
「いつ終わる?」
 そう聞いたけど、わからないって。
「わからないけど、じきに終わるさ。それまでいい子で待っていよう」
 お父さんがぼくの好きなゲームを手に微笑んでいた。
 
公開:24/09/22 11:38

さがやま なつき( 鹿児島 )

2021年7月初投稿。お話の主人公は男性(もしくは少年)が多め。女性はキャラ作りが苦手です。(口調が書けない)

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