おはじきイルミネーション
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台風が猛威を奮い、停電となった。子供は2人。下の子が泣き出す。と、違う泣き声も聞こえてきた。上の子も泣き出したかと思えば、違った。
「パパ!おはじきが泣いてる!」
上の子の手のひらを見ると、暗い中でおはじきが光っていた。「なになに?」となにやら耳を近づける息子。
「遊んでる友達の輪から、はじかれちゃったんだって!」
はじかれた?仲間外れにされたということだろうか。よし、それなら!
おれはオーナメントが光るクリスマスツリーを持ってきて、「はじかれおはじき」を木に乗せてやった。するとまさに泣くように弱くきらめくだけだった「はじかれおはじき」が、強く輝きだした。赤や青の玉が輝きを増す。よかった、喜んでくれたみたいだ。
「わあ、きれーい!」
いつのまにか、下の子の涙の輝きも消え、笑顔がきらめく。その笑顔に家族みんなの笑い声が弾けた。
「パパ!おはじきが泣いてる!」
上の子の手のひらを見ると、暗い中でおはじきが光っていた。「なになに?」となにやら耳を近づける息子。
「遊んでる友達の輪から、はじかれちゃったんだって!」
はじかれた?仲間外れにされたということだろうか。よし、それなら!
おれはオーナメントが光るクリスマスツリーを持ってきて、「はじかれおはじき」を木に乗せてやった。するとまさに泣くように弱くきらめくだけだった「はじかれおはじき」が、強く輝きだした。赤や青の玉が輝きを増す。よかった、喜んでくれたみたいだ。
「わあ、きれーい!」
いつのまにか、下の子の涙の輝きも消え、笑顔がきらめく。その笑顔に家族みんなの笑い声が弾けた。
公開:24/09/12 17:30
#田丸雅智の
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おはじきイルミネーション
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