金色の泡

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宇宙の彼方の星にビールの海がある。
……なんて話、信じます?

江戸時代、ハレーすい星が地球にやってきました。
科学も発達していない時代、空に浮かぶすい星は畏怖の対象でした。

この時、すい星と一緒にきた者たちがいました。
乗っていた宇宙船が破損し、地球に不時着したのです。
当時の人たちは、彼らを丁重にもてなしたそうです。

やがて宇宙船は修理を終え、出発の日。
助けてくれたお礼にと、瓶詰めの液体をくれました。
それは炭酸を含み、香ばしい香りを放つ黄金の液体。
彼らの故郷の海水だったのです。

それに似せて作ったのがビール、というわけですね。
ああ、今も売ってますよ。コンビニでもスーパーでも買えます。
ほら、星のマークのビールっていくつかあるでしょう?アレですよ、アレ。

ま、信じるも信じないもあなたの自由。
でも、このビールってやつ。不思議と縁を繋ぐ飲み物だって思いませんか?
ファンタジー
公開:24/08/18 13:51

蒼記みなみ( 沖縄県 )

南の島で、ゲームを作ったりお話しを書くのを仕事にしています。
のんびりゆっくり。

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