コンビニのヘビ
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ウチのコンビニは安心安全をモットーとしている。それは社員への配慮も同じことで、ウチのコンビニは深夜営業の時間に女性店員を置くことも可能だ。
そんな我がコンビニに、いつぶりだろうか、強盗が現れた。日頃の私の教え通り、レジ近くにいた女の子がレジ奥に入る。そこに忍ばせていた竹製の笛を取り出すと、彼女は静かに吹き始めた。とたんにレジ裏から現れる蛇。蛇は迷うことなく強盗を見定めると、一気に動いた。二つに分かれた舌が巨大化し、さすまたへと変化する。逃げる強盗。しかし、
「カッ!」
そんな音が聞こえてきそうな睨みを効かせるさすまた蛇に、ついに強盗も動けなくなる。あえなく御用だ。
「いや、お見事だったよ。君は蛇使いだね」
そう言うと、蛇使い店員は言った。
「そんなことないですぅ。すべてはこのコンビニと店長のためでぇ」
昇給狙いがもうバレている彼女の二枚舌を、今すぐ引っこ抜いてやりたくなった。
そんな我がコンビニに、いつぶりだろうか、強盗が現れた。日頃の私の教え通り、レジ近くにいた女の子がレジ奥に入る。そこに忍ばせていた竹製の笛を取り出すと、彼女は静かに吹き始めた。とたんにレジ裏から現れる蛇。蛇は迷うことなく強盗を見定めると、一気に動いた。二つに分かれた舌が巨大化し、さすまたへと変化する。逃げる強盗。しかし、
「カッ!」
そんな音が聞こえてきそうな睨みを効かせるさすまた蛇に、ついに強盗も動けなくなる。あえなく御用だ。
「いや、お見事だったよ。君は蛇使いだね」
そう言うと、蛇使い店員は言った。
「そんなことないですぅ。すべてはこのコンビニと店長のためでぇ」
昇給狙いがもうバレている彼女の二枚舌を、今すぐ引っこ抜いてやりたくなった。
公開:25/01/25 07:57
更新:25/01/25 08:00
更新:25/01/25 08:00
#ショートショート研究室
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