コンビニのヘビ
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「緑のうな重買ってきて」
妻から電話でそう指示されて、おれは首をかしげた。緑のうな重?うなぎって緑か?
不思議に思ったが、とりあえずコンビニに行ってみる。と、うな重はあった。ふつうに『うな重』って書かれたうな重が。が、色が違った。妻の言う緑色だった。
「あの、これ、うな重で合ってますか?」
おかしな質問だと思った。店員も怒ってたーー別の理由で。
「こら、また!ーーすみません、お客様。うちのヘビが」
「へ、ヘビッ?」
「ええ。店長のペットで、たまに人気者のうなぎを羨ましがって、いたずらするんですよ。同じ長い生き物なのに扱いが違うとでも言いたいのでしょうね」
「ですが、人気だと聞きましたよ、このうな重。怖いでしょう、普通」
そう言うと店員も頷いたが、逆にそれがいいとも言った。
「お酒が苦手な人とか、薬が飲めない人に人気なんです。蛇に睨まれると、いい気付け薬になるそうですよ」
妻から電話でそう指示されて、おれは首をかしげた。緑のうな重?うなぎって緑か?
不思議に思ったが、とりあえずコンビニに行ってみる。と、うな重はあった。ふつうに『うな重』って書かれたうな重が。が、色が違った。妻の言う緑色だった。
「あの、これ、うな重で合ってますか?」
おかしな質問だと思った。店員も怒ってたーー別の理由で。
「こら、また!ーーすみません、お客様。うちのヘビが」
「へ、ヘビッ?」
「ええ。店長のペットで、たまに人気者のうなぎを羨ましがって、いたずらするんですよ。同じ長い生き物なのに扱いが違うとでも言いたいのでしょうね」
「ですが、人気だと聞きましたよ、このうな重。怖いでしょう、普通」
そう言うと店員も頷いたが、逆にそれがいいとも言った。
「お酒が苦手な人とか、薬が飲めない人に人気なんです。蛇に睨まれると、いい気付け薬になるそうですよ」
公開:25/01/14 19:36
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