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正月が明けて、仕事始めの日。
オフィスには誰もいなかった。
代わりにそれぞれのデスクには、鏡もちが置かれていた。
鏡もちを手に取ると、固くなり始めていた。
叩いてみると、「働きたくないー仕事嫌だー」と声がした。
辺りを見回すが誰もいない。もう一度叩く。
餅の中から同僚の声が聞こえてきた。
お正月が終わるのが嫌で、餅の中に引きこもっているという。
始業時間が過ぎ、電話が鳴った。メールも次々と届く。
とても一人じゃ回せない!
もちを木槌でたたいて割ろうとするが、固くて歯が立たない。
電話は鳴り続ける。
諦めて、コンビニでお酒を買って飲み始めた。
すると餅が自然と割れ、みんなが出てきて酒盛りが始まった。
仕事始めの日は、宴会で終わってしまった。
ところで。
鏡もちが1つだけ残っていた。
人数よりも1つ多い。
コレって……誰?
オフィスには誰もいなかった。
代わりにそれぞれのデスクには、鏡もちが置かれていた。
鏡もちを手に取ると、固くなり始めていた。
叩いてみると、「働きたくないー仕事嫌だー」と声がした。
辺りを見回すが誰もいない。もう一度叩く。
餅の中から同僚の声が聞こえてきた。
お正月が終わるのが嫌で、餅の中に引きこもっているという。
始業時間が過ぎ、電話が鳴った。メールも次々と届く。
とても一人じゃ回せない!
もちを木槌でたたいて割ろうとするが、固くて歯が立たない。
電話は鳴り続ける。
諦めて、コンビニでお酒を買って飲み始めた。
すると餅が自然と割れ、みんなが出てきて酒盛りが始まった。
仕事始めの日は、宴会で終わってしまった。
ところで。
鏡もちが1つだけ残っていた。
人数よりも1つ多い。
コレって……誰?
ファンタジー
公開:25/01/08 10:35
南の島で、ゲームを作ったりお話しを書くのを仕事にしています。
のんびりゆっくり。
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