サンタくん
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クリスマスの前の晩、煙突掃除の少年が、ひとり浮かない顔をして、ひとつため息をつきました。するとそのため息が立ち昇り、大きな龍へと変化しました。
「よう、少年。どうした、浮かない顔して」
大きな龍に少年は驚きましたが、自分の悩みを打ち明けました。じつは少年の父親はサンタクロース。そのサンタクロースが通る煙突を掃除するのが少年の役目なのですが。
「子供がプレゼントをもらえる日だろう?クリスマスって。なのにおれは一度も貰ったことがない。いい子にしてるのに、不公平だよ」
それを聞いた龍はニヤリとして、少年にある提案をしました。しかし少年はその提案には乗らず、龍にこう告げました。
「いや、やめとくよ。仕事をサボって、君と旅するとか。おれは悪い子じゃないからね」
それを聞き、もうすぐ自分の出番も終わりだと腐っていた干支の龍は、最後の仕事を逃した気分ですごすごと空へ昇って行ったのでした。
「よう、少年。どうした、浮かない顔して」
大きな龍に少年は驚きましたが、自分の悩みを打ち明けました。じつは少年の父親はサンタクロース。そのサンタクロースが通る煙突を掃除するのが少年の役目なのですが。
「子供がプレゼントをもらえる日だろう?クリスマスって。なのにおれは一度も貰ったことがない。いい子にしてるのに、不公平だよ」
それを聞いた龍はニヤリとして、少年にある提案をしました。しかし少年はその提案には乗らず、龍にこう告げました。
「いや、やめとくよ。仕事をサボって、君と旅するとか。おれは悪い子じゃないからね」
それを聞き、もうすぐ自分の出番も終わりだと腐っていた干支の龍は、最後の仕事を逃した気分ですごすごと空へ昇って行ったのでした。
公開:24/12/25 17:11
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