空を泳ぐ鯉の群れ
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仕事の帰り、ふと見上げると、川の上を鯉のぼりの群れが泳いでいた。あいにくの天気。雨に濡れ、風に弄ばれ、綺麗にまっすぐ泳げないでいる鯉の親子を見て、今日が誕生日である友人の息子を思う。
「めでたい日なのに、君の日なのに、かわいそうなことだ」
ふと慰めに行こうと心の奥で思ったか、自然と足が友人の家に向く。と、どこかで遊んできたらしいその息子くんが、私に気づいて飛びついてきた。開口一番、私に告げる。
「あのね、おじちゃん!今ね、鯉がね、泳いでたの!雨の中だから、本当に海で泳いでいるみたいだよね!」
子供には子供の楽しみ方がある。たくましいなぁ。
満面の笑みを浮かべる息子くんに私も笑みを返してあげた。
「めでたい日なのに、君の日なのに、かわいそうなことだ」
ふと慰めに行こうと心の奥で思ったか、自然と足が友人の家に向く。と、どこかで遊んできたらしいその息子くんが、私に気づいて飛びついてきた。開口一番、私に告げる。
「あのね、おじちゃん!今ね、鯉がね、泳いでたの!雨の中だから、本当に海で泳いでいるみたいだよね!」
子供には子供の楽しみ方がある。たくましいなぁ。
満面の笑みを浮かべる息子くんに私も笑みを返してあげた。
公開:24/05/06 17:34
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