2
3
ビルの高層にあるバーのカウンターで、俺はグラスを傾けていた。
夜景を見ながら、店内の会話に耳を傾けているのだが、肝心なところで「ピー」という音が入る。
机に置かれた名刺を盗み見れば、社名以外は黒塗りだ。
客は皆、ARグラスとヘッドホンを付けていた。
当然、俺もだ。
近くに大好きなミュージシャンがいるが、ヘッドホンのせいで声は聞こえない。
どうしても我慢できなくなって、ちょっとだけ、とヘッドホンをずらした。
警報が鳴った。
黒服たちに取り押さえられ、店の奥に連行される。
違約条項に沿って処理すると言われ、俺は退店させられた。
翌朝。
外出すると、視界のあちこちに黒塗りがある!
ざわめきに混じって「ピー」という音が聞こえる。
会社に着くと、バーを教えてくれた先輩の席に行った。
契約違反の罰則は1ヶ月だ、と言われた。
以来、俺は契約内容を頭にたたき込むようになった。
夜景を見ながら、店内の会話に耳を傾けているのだが、肝心なところで「ピー」という音が入る。
机に置かれた名刺を盗み見れば、社名以外は黒塗りだ。
客は皆、ARグラスとヘッドホンを付けていた。
当然、俺もだ。
近くに大好きなミュージシャンがいるが、ヘッドホンのせいで声は聞こえない。
どうしても我慢できなくなって、ちょっとだけ、とヘッドホンをずらした。
警報が鳴った。
黒服たちに取り押さえられ、店の奥に連行される。
違約条項に沿って処理すると言われ、俺は退店させられた。
翌朝。
外出すると、視界のあちこちに黒塗りがある!
ざわめきに混じって「ピー」という音が聞こえる。
会社に着くと、バーを教えてくれた先輩の席に行った。
契約違反の罰則は1ヶ月だ、と言われた。
以来、俺は契約内容を頭にたたき込むようになった。
ファンタジー
公開:24/05/03 10:51
南の島で、ゲームを作ったりお話しを書くのを仕事にしています。
のんびりゆっくり。
ログインするとコメントを投稿できます