ヒツジグモ

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 ヒツジグモという、珍しい蜘蛛を飼っている。そんなことを言うと友人は珍しがるよりもまず引いてしまうが、私に、いや、不眠症の者にとって非常にありがたい蜘蛛なのである。
 ヒツジグモは小指の先よりも小さいサイズ。その名の通り羊のように白くもこもこで愛らしい。私はそれを枕の上に放している。それを数えていると、自然と瞼が落ちてくるのだ。今現在、ヒツジグモは30匹ほど飼っている……たぶん。
 たぶんというのは、つまり、その……

「あれっ?1匹いない?いや、1匹多い?え?今何匹飼ってるんだっけ?」
 もこもこした物体が寄り集まっていると、数えにくいこと、この上ない。時々1匹だけ押し入れの中に紛れ込んでいるのもいたりするし。
 しかもこの子らやはり羊に似ているから、数えているうちに眠くなる。起きたばかりで……ああ……また眠い……。
公開:24/04/27 19:12

さがやま なつき( 鹿児島 )

2021年7月初投稿。お話の主人公は男性(もしくは少年)が多め。女性はキャラ作りが苦手です。(口調が書けない)

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