彼女のこだわり
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「うわ、今日は真っ青!」
冷蔵庫を覗かせてもらって、私は声を上げた。が、もはや驚いているのではない。ただ声が出るだけ。なぜって、もう慣れたから、彼女の「今日のラッキーカラー」へのこだわりは。
彼女のラッキーカラーの徹底ぶり、それはもう凄まじい。身につけるものから、部屋の装飾から、はては今日食べるものまで、一日一色を貫いている。このあいだなんて、彼氏の服の色も替えてやったと、謎に鼻息荒く語られてしまった。
「さて、今日は何色の日かな?」
別の日、彼女の家に行くと、真っ白だった。
「ふうん、今日は白の日か」
まあ、これはわりと普通?ちょっと目がチカチカするけれど。ところで、彼女は?
「こっちこっち!」
背後で声がして、振り返るとそこに彼女がいた。私は今度こそ呆れて声を上げた。
「そこまでラッキーカラーにするっ?」
色白の彼女は、部屋の色の反射でさらに白く見えた。
冷蔵庫を覗かせてもらって、私は声を上げた。が、もはや驚いているのではない。ただ声が出るだけ。なぜって、もう慣れたから、彼女の「今日のラッキーカラー」へのこだわりは。
彼女のラッキーカラーの徹底ぶり、それはもう凄まじい。身につけるものから、部屋の装飾から、はては今日食べるものまで、一日一色を貫いている。このあいだなんて、彼氏の服の色も替えてやったと、謎に鼻息荒く語られてしまった。
「さて、今日は何色の日かな?」
別の日、彼女の家に行くと、真っ白だった。
「ふうん、今日は白の日か」
まあ、これはわりと普通?ちょっと目がチカチカするけれど。ところで、彼女は?
「こっちこっち!」
背後で声がして、振り返るとそこに彼女がいた。私は今度こそ呆れて声を上げた。
「そこまでラッキーカラーにするっ?」
色白の彼女は、部屋の色の反射でさらに白く見えた。
公開:24/04/29 05:50
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