時間割り
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アルコール初心者の僕に女将が勧めてきたのは、焼酎の時間割りというものだった。まもなく来たそれをおそるおそる口に含んでみる。
「うわ、にがっ!」
驚いた。こんな味がするのか?焼酎って。
怖くてなかなか二口目にいけないでいると、となりに誰か座った。会社の上司だった。上司は僕を見て、妙に楽しそうな顔で「同じのを」と言った。上司はうまそうに焼酎を飲み始める。その様子が何というか、面白かった。飲んでいる時の顔と言うことが、コロコロ変わるのだ。最初はニコニコ「うまいなあ!」。と思ったら僕と同じに「ううっ、にがい!」
いったいこれは?
目で女将に尋ねると、教えてくれた。
「これは時間割り。飲む人のこれからを表す焼酎なんです」
「はじめは苦い経験ばかりだろうが、次第にそれも少なくなる。だから明日からも頑張ってくれ!」
上司の言葉に、身の引き締まる思いがした。
「うわ、にがっ!」
驚いた。こんな味がするのか?焼酎って。
怖くてなかなか二口目にいけないでいると、となりに誰か座った。会社の上司だった。上司は僕を見て、妙に楽しそうな顔で「同じのを」と言った。上司はうまそうに焼酎を飲み始める。その様子が何というか、面白かった。飲んでいる時の顔と言うことが、コロコロ変わるのだ。最初はニコニコ「うまいなあ!」。と思ったら僕と同じに「ううっ、にがい!」
いったいこれは?
目で女将に尋ねると、教えてくれた。
「これは時間割り。飲む人のこれからを表す焼酎なんです」
「はじめは苦い経験ばかりだろうが、次第にそれも少なくなる。だから明日からも頑張ってくれ!」
上司の言葉に、身の引き締まる思いがした。
公開:24/04/26 01:47
更新:24/04/26 02:07
更新:24/04/26 02:07
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