0
3
卒業旅行で、親友と遊園地にやってきた。
学生最後の思い出づくりに、子どものようにはしゃいでいる。
歩いていると、等身大のカンバンを見つけた。
「不思議の国のアリス」の顔の部分に穴があいている。
親友の一人がカンバンの裏に回り、顔を出した。
すると!
カンバンがくしゅっと身体にまとわりつき、アリスの姿になった!
アリスになった彼女は、他のカンバンを探そうと歩き出した。
やがて、もう一人はシンデレラに、あたしはピーターパンの姿になった。
普段と違う姿で遊ぶ遊園地は楽しくて、あっという間に閉園時間となった。
本当に楽しかった。帰りたくないと思うくらいに。
帰ったら、学生生活が終わり、社会人としての生活が始まる。
──だから、残ることにした。
それから数十年たって、あたしは学生のまま。
そこへ、見覚えのある二人組が遊園地を訪れた。
懐かしい親友たちに声をかけようと近づいていった。
学生最後の思い出づくりに、子どものようにはしゃいでいる。
歩いていると、等身大のカンバンを見つけた。
「不思議の国のアリス」の顔の部分に穴があいている。
親友の一人がカンバンの裏に回り、顔を出した。
すると!
カンバンがくしゅっと身体にまとわりつき、アリスの姿になった!
アリスになった彼女は、他のカンバンを探そうと歩き出した。
やがて、もう一人はシンデレラに、あたしはピーターパンの姿になった。
普段と違う姿で遊ぶ遊園地は楽しくて、あっという間に閉園時間となった。
本当に楽しかった。帰りたくないと思うくらいに。
帰ったら、学生生活が終わり、社会人としての生活が始まる。
──だから、残ることにした。
それから数十年たって、あたしは学生のまま。
そこへ、見覚えのある二人組が遊園地を訪れた。
懐かしい親友たちに声をかけようと近づいていった。
ファンタジー
公開:24/04/10 10:01
南の島で、ゲームを作ったりお話しを書くのを仕事にしています。
のんびりゆっくり。
コメントはありません
ログインするとコメントを投稿できます