フリーフォール
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空から魚が落ちてきた。見上げると、曇り空をくり抜いたように、丸い青空が見えた。そこから差し込む光は、どこかへ降り注いでいた。それは海だった。
不思議な光景に見入っていると、光の中を魚が昇ってきた。それはてっぺんまで行くと、一気に急降下した。それがまた、僕の足元に落ちてくる。なるほど、これが一連の現象の正体。
と、感心しているのもつかの間、魚と思ったそれが一本の釘であることに気づいた。
空から釘?僕は走った。走って海まで行き、息をのんだ。
真っ赤だった。一面、赤い海だ。異常事態だ。そうか、と僕は悟った。これは、宇宙からの警告だ。宇宙が、地球のことも考えろと、釘を刺したんだ、僕らに。
釘を刺されて、さあどうしたものだろうと考え込んでしまった僕の目の端で、血を流した魚がぴちりとはねた。
不思議な光景に見入っていると、光の中を魚が昇ってきた。それはてっぺんまで行くと、一気に急降下した。それがまた、僕の足元に落ちてくる。なるほど、これが一連の現象の正体。
と、感心しているのもつかの間、魚と思ったそれが一本の釘であることに気づいた。
空から釘?僕は走った。走って海まで行き、息をのんだ。
真っ赤だった。一面、赤い海だ。異常事態だ。そうか、と僕は悟った。これは、宇宙からの警告だ。宇宙が、地球のことも考えろと、釘を刺したんだ、僕らに。
釘を刺されて、さあどうしたものだろうと考え込んでしまった僕の目の端で、血を流した魚がぴちりとはねた。
公開:24/03/30 11:46
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