キミに会いたくて

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〝本当に君は、出会った時のままだね〟
 その言葉を最後に、キミはボクに会いにこなくなった。出会った時より、少し大人びた視線を残して。

「キミに会いたい」
 ずっと思ってた。だから、会いにきたんだ。だから、安全なほこらを出てきたんだ。
 
 キミは、すぐには見つからなかった。でも、諦めなかったよ、ボク。諦めずに、歩き続けた。キミに会いたくて、ね。

 なかなかキミは見つからなかった。そのうちキミより小さい子達何人かに出会った。その子達は物珍しい顔でボクを見あげると、ボクを取り囲んだ。

 その子達は皆、手に手に棒を持っていた。

 殴られた。棒で叩かれ、鱗が傷付いた。そうしてボクはーーこの先は、キミも知っての通りさ。

 ボクは、人がいっぱいいるところに来た。笑い声がした。怖かったけど、悪い気もしなかった。

「ジェットコースターっていうんだよ、今のキミ」
 ボクの背中で、キミが笑った。
公開:24/03/31 02:08

さがやま なつき( 鹿児島 )

2021年7月初投稿。お話の主人公は男性(もしくは少年)が多め。女性はキャラ作りが苦手です。(口調が書けない)

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