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春風が桜を舞い上げていく。
初めて見る景色を楽しみながら道を進む。
引っ越しが終わり、今日から新生活だ。
と、向こうから三毛猫が歩いてきた。口に何かくわえている。
後を追うと、公園に着いた。ベンチで男の子が泣いている。
声をかけるか悩んでいると、猫が男の子に近づき、くわえていたものを置いた。
「あ、僕のおさいふ!」
男の子が嬉しそうに言うと、猫はひと声なき、去っていった。
数日後。また猫に出会った。
手のひらほどの仔猫。近づくと小路から猫が次々と現れ、囲まれてしまった。
ボス猫らしい立派な猫が仔猫をくわえ、俺の足元に置く。
俺は、その子を育てることにした。
この猫は、時々出かけていく。
帰ってきたら撫でてやり、ご飯をあげることにしている。
猫をきっかけに新しい友だちができ、大学生活を満喫している。
この街に、子どもを助ける猫たちがいると知ったのは、だいぶ後のことだ。
初めて見る景色を楽しみながら道を進む。
引っ越しが終わり、今日から新生活だ。
と、向こうから三毛猫が歩いてきた。口に何かくわえている。
後を追うと、公園に着いた。ベンチで男の子が泣いている。
声をかけるか悩んでいると、猫が男の子に近づき、くわえていたものを置いた。
「あ、僕のおさいふ!」
男の子が嬉しそうに言うと、猫はひと声なき、去っていった。
数日後。また猫に出会った。
手のひらほどの仔猫。近づくと小路から猫が次々と現れ、囲まれてしまった。
ボス猫らしい立派な猫が仔猫をくわえ、俺の足元に置く。
俺は、その子を育てることにした。
この猫は、時々出かけていく。
帰ってきたら撫でてやり、ご飯をあげることにしている。
猫をきっかけに新しい友だちができ、大学生活を満喫している。
この街に、子どもを助ける猫たちがいると知ったのは、だいぶ後のことだ。
ファンタジー
公開:24/03/13 10:48
南の島で、ゲームを作ったりお話しを書くのを仕事にしています。
のんびりゆっくり。
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