ボトルシップ
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昇進して、部下ができた。その祝いにとバーに寄る。
「いらっしゃいませ。お客様、初めてですね?」
さすがは店の主人、客が初めての奴かそうでないか、一目でわかるようだ。
「まずは当店おすすめをどうぞ」
出された酒とボトルを見て、おれは目を丸くする。そこにはなんと、船が浮かんでいたのだ。
「綺麗でしょう?中のお酒が海のようで、本物の船が浮かんでいるようだ」
主人の言葉におれは頷き、まずはひと口と飲んでみる。
「う、うまい……!」
口に含んだ瞬間広がる潮の香りと太陽のような暖かみ。舌で揺れる波という名の酒に心が酔う。そうして勢いのまま、おれは酒を煽っていき、ついにはラッパ飲みしようとボトルを抱えた。ついにはさっきから苦い顔をしていた主人にボトルを奪われる。「なにすんだ!」怒鳴るおれ。主人も叫ぶ。「ほら!」と。
「もうおやめなさい。まだ若いんだから、海賊船の船長にはならないで」
「いらっしゃいませ。お客様、初めてですね?」
さすがは店の主人、客が初めての奴かそうでないか、一目でわかるようだ。
「まずは当店おすすめをどうぞ」
出された酒とボトルを見て、おれは目を丸くする。そこにはなんと、船が浮かんでいたのだ。
「綺麗でしょう?中のお酒が海のようで、本物の船が浮かんでいるようだ」
主人の言葉におれは頷き、まずはひと口と飲んでみる。
「う、うまい……!」
口に含んだ瞬間広がる潮の香りと太陽のような暖かみ。舌で揺れる波という名の酒に心が酔う。そうして勢いのまま、おれは酒を煽っていき、ついにはラッパ飲みしようとボトルを抱えた。ついにはさっきから苦い顔をしていた主人にボトルを奪われる。「なにすんだ!」怒鳴るおれ。主人も叫ぶ。「ほら!」と。
「もうおやめなさい。まだ若いんだから、海賊船の船長にはならないで」
公開:24/08/01 17:18
更新:24/08/01 17:24
更新:24/08/01 17:24
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