ペンシルブレイキン
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父兄参観に行った。これまで仕事を理由に学校行事に参加したことはなく、子供の授業を見るのも初めてだった。科目は数学。妻によれば、息子の苦手科目だそうだ。だから案の定と言うべきか、息子はすぐに手遊びを始めた。ペン回しである。
教師は気づかない。見れば、周りの生徒も何人かやっている。俺はムカムカしてきた。授業態度の悪い息子にも、それを注意しない教師にも。
叱らねば。今すぐここで、声を上げねば。いやしかし、人前で親が叱るのはちょっと……!
そうやって迷っているうちに、あちらこちらでペンが落ちる音がした。あーあ、という顔で授業を聞き始める生徒たち。やがて息子のペンも落ちた時、俺の我慢は限界を超えた。
「ばか!何落としてるんだ!試合終了まで、あと少しじゃないか!」
俺の声に振り返った息子はキョトンとしていた。教育がなっていないと叱られたのは、俺の方だった。
教師は気づかない。見れば、周りの生徒も何人かやっている。俺はムカムカしてきた。授業態度の悪い息子にも、それを注意しない教師にも。
叱らねば。今すぐここで、声を上げねば。いやしかし、人前で親が叱るのはちょっと……!
そうやって迷っているうちに、あちらこちらでペンが落ちる音がした。あーあ、という顔で授業を聞き始める生徒たち。やがて息子のペンも落ちた時、俺の我慢は限界を超えた。
「ばか!何落としてるんだ!試合終了まで、あと少しじゃないか!」
俺の声に振り返った息子はキョトンとしていた。教育がなっていないと叱られたのは、俺の方だった。
公開:24/07/27 17:25
2021年7月初投稿。お話の主人公は男性(もしくは少年)が多め。女性はキャラ作りが苦手です。(口調が書けない)
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さがやま なつき