Our dance?
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アメリカからサリーという名の留学生を我が家に迎えることになった。いわゆるホームステイだ。
どんな女性が来るのかと楽しみにしていたら、やって来たのは人間じゃなくて大きな蟹だった。
ある日、日本の舞踊について研究しているサリーがテレビで阿波踊りの映像を観て「Our dance?(私達の踊り?)」と俺に訊いてきた。
俺はノーと首を振って「これは阿波の踊り」と教えた。
すると、サリーは「Yeah!」とハサミを振って口からブクブクと泡を吐き出した。泡はサリーの全身を包み込み、流れ去ると真紅のドレスを纏う麗しの淑女に姿を変えていた。
「Shall we dance?」
サリーが青い瞳を輝かせて俺に手を差し伸べてきた。つられるようにその手を取ると、俺は家の庭で彼女とルンバを踊ってしまった。
ちなみにサリーは蟹ではなくアメリカザリガニだった。蟹にしてはサイドステップの度に泡を食っていたから、やっぱりなあ。
どんな女性が来るのかと楽しみにしていたら、やって来たのは人間じゃなくて大きな蟹だった。
ある日、日本の舞踊について研究しているサリーがテレビで阿波踊りの映像を観て「Our dance?(私達の踊り?)」と俺に訊いてきた。
俺はノーと首を振って「これは阿波の踊り」と教えた。
すると、サリーは「Yeah!」とハサミを振って口からブクブクと泡を吐き出した。泡はサリーの全身を包み込み、流れ去ると真紅のドレスを纏う麗しの淑女に姿を変えていた。
「Shall we dance?」
サリーが青い瞳を輝かせて俺に手を差し伸べてきた。つられるようにその手を取ると、俺は家の庭で彼女とルンバを踊ってしまった。
ちなみにサリーは蟹ではなくアメリカザリガニだった。蟹にしてはサイドステップの度に泡を食っていたから、やっぱりなあ。
ファンタジー
公開:24/09/01 23:58
更新:24/09/01 19:20
更新:24/09/01 19:20
クラフトビールコンテスト②
泡
空想と妄想が趣味です。
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