シャワーキリン

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 お風呂が苦手だ。僕んちのお風呂には、シャワーキリンがいるから。シャワーキリンはお風呂場の壁で、いつもエサを待っている。僕が身体を洗い終わると、べろんときれいに、泡を舐める。僕が頭を洗い終わると、僕の髪の毛を咀嚼しながら泡を舐める。剛毛な僕の髪の毛が、好物の葉っぱに見えるらしい。
 そうして全身洗い終わって、落としきれていない泡を流すとき、シャワーキリンのメインディッシュの時間が始まる。足の先から頭まで、全身くまなく舐め放題だ。
 
「あーっ、気持ちいい!」
 今日はお父さんとお風呂に入ってる。お父さんがどうしてお風呂が好きなのか、降りてくるシャワーキリンの長い首を見つめながら、僕はいつも不思議に思う。
公開:24/07/19 09:08
更新:24/07/19 09:10

さがやま なつき( 鹿児島 )

2021年7月初投稿。お話の主人公は男性(もしくは少年)が多め。女性はキャラ作りが苦手です。(口調が書けない)

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