我の想い、ほおずきに隠して
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七日七晩、宴は続く。不肖ながら、私もその末席に連ねていただいた。
途中、外に出る。障子の音が、いやに響く。
「ほお、これは…」
見上げる空に、天の川。そうか、今宵は七夕か。
「なんとまあ……!」
聞こえた声。振り向くとそこに、狐の姫ーー私の主人だ。
「嬢、よろしいのですか?主役が席を外して」
「よい」
短く応えると嬢はその細い指を伸ばした。つられてそちらを見れば、なんと見事な笹飾りが。
「……ん?」
中にある短冊を見つけ、目を見張る。
〝般若が幸せになりませんように 銀〟
「嬢、これは……?」
「般若!」
「はいっ!」
「そなたは、幸せになどなるな。そなたは終生、私だけのものだ。よいな!」
はて、それは……?
「お早く戻りませ、旦那様がお待ちですーー女狐殿」
「誰が女狐じゃ!」
清々しく言い放ち、戻っていった嬢。白狐に抱きついている。
ほおずきの灯が、淡く揺れた。
途中、外に出る。障子の音が、いやに響く。
「ほお、これは…」
見上げる空に、天の川。そうか、今宵は七夕か。
「なんとまあ……!」
聞こえた声。振り向くとそこに、狐の姫ーー私の主人だ。
「嬢、よろしいのですか?主役が席を外して」
「よい」
短く応えると嬢はその細い指を伸ばした。つられてそちらを見れば、なんと見事な笹飾りが。
「……ん?」
中にある短冊を見つけ、目を見張る。
〝般若が幸せになりませんように 銀〟
「嬢、これは……?」
「般若!」
「はいっ!」
「そなたは、幸せになどなるな。そなたは終生、私だけのものだ。よいな!」
はて、それは……?
「お早く戻りませ、旦那様がお待ちですーー女狐殿」
「誰が女狐じゃ!」
清々しく言い放ち、戻っていった嬢。白狐に抱きついている。
ほおずきの灯が、淡く揺れた。
公開:24/07/07 19:02
更新:24/07/07 20:31
更新:24/07/07 20:31
ほおずきの花言葉
偽り
ごまかし
悲恋話が好きで
ごめんなさい
#SSGすみれ祭り
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