お札ドキッ!
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お札の柄が変わる。その日を前に、私は旧紙幣となるものをいくつか失敬していく。横領?バカな。最後の勤めを果たしてもらうだけだ。
旧紙幣の最後の勤め。それはフライパンの上で焼かれて「おさつ」になること。私はこれが大好物なのだ。
「今日は蜜をかけてみよう」
大学芋風にしようと思い立ち、蜜を作る。そしてそれをこんがりお札の上にかけようとした時だった。突然、どこからか声が聞こえた。
「天は人の上に蜜を造らず!」
聞いたことがあるようでない言葉にひれ伏す私。
「は、ははーっ!」
ちら、と顔を上げた時、立ち上る湯気の中に福沢諭吉の顔が浮かんでいた。
(恐れ多くて、福沢諭吉で作ったことなかったな、そういえば)
旧紙幣の最後の勤め。それはフライパンの上で焼かれて「おさつ」になること。私はこれが大好物なのだ。
「今日は蜜をかけてみよう」
大学芋風にしようと思い立ち、蜜を作る。そしてそれをこんがりお札の上にかけようとした時だった。突然、どこからか声が聞こえた。
「天は人の上に蜜を造らず!」
聞いたことがあるようでない言葉にひれ伏す私。
「は、ははーっ!」
ちら、と顔を上げた時、立ち上る湯気の中に福沢諭吉の顔が浮かんでいた。
(恐れ多くて、福沢諭吉で作ったことなかったな、そういえば)
公開:24/06/29 19:32
更新:24/06/29 19:36
更新:24/06/29 19:36
恐れ多い話を
書いてしまいました
ごめんなさい
……だって思いついちゃったから
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