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僕は頬に洗濯ばさみを付けている。
年中ダルくて病院に行ったら、これが処方された。
何の冗談かと思ったが、頬をはさんだらシャキッとする。
マスクをすれば目立たないし、痛みもない。
今日も満員電車で通勤だ。
空いた席に座り、ほっと一息ついた。
汗を拭こうと、マスクを外したら洗濯ばさみを引っかけてしまった。
ぱちんと小さな音がして、床に転がっていった。
──とたんに眠気に襲われた。
目を開けると、電車には僕だけだった。
外を見ると、山の緑が眩しかった。終点まで寝てしまったのか。
急いで出社しないといけないが、また寝るとマズい。
駅を出ると昔ながらの商店があった。
洗濯ばさみを買って頬に付ける。
処方されたモノとは違って頬が痛いが、寝落ちは避けられそうだ。
うーん、と大きくのびをしたら、空が見えた。
どこまでも蒼く、高い。
洗濯ばさみがなくても、だるさが消えそうな気がした。
年中ダルくて病院に行ったら、これが処方された。
何の冗談かと思ったが、頬をはさんだらシャキッとする。
マスクをすれば目立たないし、痛みもない。
今日も満員電車で通勤だ。
空いた席に座り、ほっと一息ついた。
汗を拭こうと、マスクを外したら洗濯ばさみを引っかけてしまった。
ぱちんと小さな音がして、床に転がっていった。
──とたんに眠気に襲われた。
目を開けると、電車には僕だけだった。
外を見ると、山の緑が眩しかった。終点まで寝てしまったのか。
急いで出社しないといけないが、また寝るとマズい。
駅を出ると昔ながらの商店があった。
洗濯ばさみを買って頬に付ける。
処方されたモノとは違って頬が痛いが、寝落ちは避けられそうだ。
うーん、と大きくのびをしたら、空が見えた。
どこまでも蒼く、高い。
洗濯ばさみがなくても、だるさが消えそうな気がした。
ファンタジー
公開:24/06/28 10:39
南の島で、ゲームを作ったりお話しを書くのを仕事にしています。
のんびりゆっくり。
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