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月に一回の「不念ごみ」の日。
うっかり出し忘れ、ごみ袋をベランダに置いて出かけた。
不念ごみは、最近始まった。
専用の袋に頭を突っ込み、悩みや不安を叫ぶ。袋は頑丈で、声が漏れることはない。
あとは指定された日に出す、というものだ。
仕事を終えて帰宅すると、ベランダにカラスが集まっている。
寝ると悪夢を見るようになり、不眠が続いた。
さらに数日後。
帰宅すると、突然わいた怒りで、身体が震えた。
手のひらを顔に向けると、真っ黒で、かぎ爪が生えていた!
「市役所の清掃課です! 大丈夫ですか!」
声に続いて、玄関が激しく叩かれ、そこで意識が途切れた。
後日。
不念ごみは放置すると、周囲の不念を集めてしまう。
必ず翌朝にゴミ出しするように、ときつく言われた。
以来、私はゴミ出しを忘れたことはない。
おかげで部屋は片付き、不念ごみも出ないようになった。
うっかり出し忘れ、ごみ袋をベランダに置いて出かけた。
不念ごみは、最近始まった。
専用の袋に頭を突っ込み、悩みや不安を叫ぶ。袋は頑丈で、声が漏れることはない。
あとは指定された日に出す、というものだ。
仕事を終えて帰宅すると、ベランダにカラスが集まっている。
寝ると悪夢を見るようになり、不眠が続いた。
さらに数日後。
帰宅すると、突然わいた怒りで、身体が震えた。
手のひらを顔に向けると、真っ黒で、かぎ爪が生えていた!
「市役所の清掃課です! 大丈夫ですか!」
声に続いて、玄関が激しく叩かれ、そこで意識が途切れた。
後日。
不念ごみは放置すると、周囲の不念を集めてしまう。
必ず翌朝にゴミ出しするように、ときつく言われた。
以来、私はゴミ出しを忘れたことはない。
おかげで部屋は片付き、不念ごみも出ないようになった。
ファンタジー
公開:23/08/30 11:31
南の島で、ゲームを作ったりお話しを書くのを仕事にしています。
のんびりゆっくり。
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