逃亡する車輪
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彼女とドライブデート中。助手席に座る彼女が突然声を上げ、何かを指差していた。見ると、タイヤがひとつ、転がっていた。後方を走る車が脱輪したようだ。
タイヤはブレる様子もなく、器用に転がっていく。なにか様子がおかしい。あんなに転がるものか?ふつうどこかで止まって倒れるものだろう。そう思っていたら、タイヤはやっと止まった。止まったところは交番。
「助けてください!車と、ぼくの仲間のタイヤが盗難にあったんです!もうあんな乱暴な運転には耐えられない!」
どこからかそんな声が聞こえたが、はて、あれは誰だったのだろう?
驚いた顔をしてディーラーに連絡する警官を見て安心したのか、タイヤはゆっくりと潰れていった。
タイヤはブレる様子もなく、器用に転がっていく。なにか様子がおかしい。あんなに転がるものか?ふつうどこかで止まって倒れるものだろう。そう思っていたら、タイヤはやっと止まった。止まったところは交番。
「助けてください!車と、ぼくの仲間のタイヤが盗難にあったんです!もうあんな乱暴な運転には耐えられない!」
どこからかそんな声が聞こえたが、はて、あれは誰だったのだろう?
驚いた顔をしてディーラーに連絡する警官を見て安心したのか、タイヤはゆっくりと潰れていった。
公開:24/03/01 19:30
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