こぶとりじいさん
6
4
むかしむかしの、お話じゃ。ここいらにそれはそれはお偉い社長さんがおったのじゃ。じゃがその社長、出来が良いから出世をしたものの、自分の仕事には嫌気がさしていた。なぜって、毎日毎日はんこをぺったんするだけだからじゃよ。
そんな社長の悩みは、老後のことじゃった。引退の日が、近づいておったからの。
特に趣味もない。はて、どうしたものかと思っていた時、とある者からスカウトを受けた。それはウサギじゃった。しかも月のウサギ。
「あなたのはんこペッタン力を見込んで、我が社の餅つき要員に抜擢致したく存じます」
まったく驚くべきことじゃったが、一も二もなく月に向かった社長。そこでせっせと働いた。せっせせっせと餅を作り、あらゆる人に配って回った。心労でやつれていたはずの社長は、やる気を取り戻し、肥えていった。そのうえ余り物のお餅じゃ。
やつれ社長はすっかり小太りじいさんになったということじゃ。
そんな社長の悩みは、老後のことじゃった。引退の日が、近づいておったからの。
特に趣味もない。はて、どうしたものかと思っていた時、とある者からスカウトを受けた。それはウサギじゃった。しかも月のウサギ。
「あなたのはんこペッタン力を見込んで、我が社の餅つき要員に抜擢致したく存じます」
まったく驚くべきことじゃったが、一も二もなく月に向かった社長。そこでせっせと働いた。せっせせっせと餅を作り、あらゆる人に配って回った。心労でやつれていたはずの社長は、やる気を取り戻し、肥えていった。そのうえ余り物のお餅じゃ。
やつれ社長はすっかり小太りじいさんになったということじゃ。
公開:24/02/25 04:31
更新:24/02/25 04:44
更新:24/02/25 04:44
社長さんの仕事を
軽んじているわけではありません
その方面を知らないだけです
念のため謝罪
ログインするとコメントを投稿できます