アーモンド

0
3

皮はローストされた食物繊維様の香ばしさにタンニンのニュアンス、白い花の様な華やかさのあるものを僅かに含む。実は植物に含まれる油が仄かに甘く味に隠れる様な穀物の香ばしさ。噛み続けると香ばしさを支えるタンニンが現れるが油脂由来の甘味は消えていく。ごく僅かな唐辛子的な辛味。植物蛋白を噛み続けた様な糖質的甘味を含むが油由来の甘味が多い。乾いた枝を手折る様な食感。
その他
公開:24/02/23 19:55

食味

静かで暗い宇宙の中でエアコンが一定の温度を保つ。温かくもなく冷たくもない。

周囲と隔離されたかの様な孤独の中で、私は自身が宇宙人だと確信した。私は世間に何ら影響を与えないし、世間も私に影響を与えない。

誰とも繋がらないのは良い事では無いが、誰かと繋がるよりも良い事に思える。不安から逃げ回る為だろうか、心が赴く侭に動き回り其れでも振り払えないヌルい空気の重さに次第に疲れて眠る。

此処には何も無い。故に私が考え得る総てが存在した。私は其れ等が存在する事を証明したかったが、私が知る限り其れ等は確実に存在しなかった。

地平線へと向かう舗装された真っ直ぐで平坦な道が見える。
歩いて行くのに対して苦労しないだろう。

コメントはありません

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容