落ち葉警察

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 毎年同じ時期、私たちの出動件数は増える。
 どこかで子供が泣いていればそちらに出向き、大人たちのため息を聞けば駆けつける。
 そのたびに、私たちは、私たちの仲間は、ひとり、またひとりといなくなる。
「おなかがすいたよぅ」「私で火を起こして、焼き芋を食べなさい」
「寒くてかなわねえなあ」「私がお助けしましょう。焚き火などどうです?」
 そうして私達が行き着く先は、決まって炎の中である。ーーしかし!私たちはそれを決して拒まない、恐れない。市民の平和と笑顔のために、私たちは喜んで殉職する。それが我ら落ち葉警察の使命であり、喜びなのだ。

「はあ……。葉っぱが一枚、また落ちたわ……」
『コラ、そこ!君は落ちるな!君一枚に、彼女の命がかかっているのだから』
公開:23/12/05 01:20
#研究室ライブ 落ち葉警察 最後の一葉

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