貸出カードのいる焼き芋
8
5
♪いーしやーきいもー、おいも♪
焼き芋屋さんの声を聞きつけた私は、全速力で駆け出す。
「すみません!紅あずま、ありますか⁉︎」
私が叫ぶと、焼き芋屋のおじさんはうなずき、1枚のカードと種が入った袋を差し出した。カードの上の欄には輝かしい「紅あずま」の文字。
「やっと出会えた」
おもわずため息をつく。みんな好みは違うと言えど、ホクホク系が好きな人には、人気のお芋さん。だから私は、なかなかこれを食べられずにいたのだ。
「君は常連だね。システムはわかっているね?」
すっかり顔馴染みのおじさんが聞く。私は大きく頷き、
「はい!この『紅あずま』の種を育てて、育った紅あずまをここに持ってくればいいんですよね!」
「そうだ。それで今日の分の返却となる。すっかり覚えたね。」
おじさんは微笑み、さらに言った。
「君の紅あずまは、いったい誰が食べるんだろうね」
焼き芋屋さんの声を聞きつけた私は、全速力で駆け出す。
「すみません!紅あずま、ありますか⁉︎」
私が叫ぶと、焼き芋屋のおじさんはうなずき、1枚のカードと種が入った袋を差し出した。カードの上の欄には輝かしい「紅あずま」の文字。
「やっと出会えた」
おもわずため息をつく。みんな好みは違うと言えど、ホクホク系が好きな人には、人気のお芋さん。だから私は、なかなかこれを食べられずにいたのだ。
「君は常連だね。システムはわかっているね?」
すっかり顔馴染みのおじさんが聞く。私は大きく頷き、
「はい!この『紅あずま』の種を育てて、育った紅あずまをここに持ってくればいいんですよね!」
「そうだ。それで今日の分の返却となる。すっかり覚えたね。」
おじさんは微笑み、さらに言った。
「君の紅あずまは、いったい誰が食べるんだろうね」
公開:23/11/30 11:32
#研究室ライブ
貸出カードのいる焼き芋
ログインするとコメントを投稿できます