連載保証人

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作家にとって、ファンは宝だ。そんなファンの期待を裏切ってはならない。
あるとき、大人気作家の連載漫画が打ち切りを余儀なくされた。作家の都合上、という通達だけだった。当然ファンからは苦情の電話やメールが届いた。
「申し訳ございません!以後気をつけます」
編集者がそう言ってしまったものだから、本当に以後気をつけなければならなくなった。本家の作家に何かあっても連載を打ち切らなくて済むように、もう一人、連載を書く役『連載保証人』制度ができたのである。連載保証人は本家作家のファンにしてプロの作家だ。これで滞りなく連載ができる。
ところが、問題が起きた。第一話からのファンから、「キャラクターのイメージが変わった」「主人公はこんなに性格悪くなかった」と、問い合わせがきたのである。
プロにとって、ファンとはありがたい存在でもあり、最も怖い存在でもある。
公開:23/03/13 08:48

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