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徹夜明けの朝。駅に着くと、ポスターが貼られていた。
温泉席発売中と書かれている。
温泉、行きたいなあ。
寝不足の頭で、反射的に切符を買ってしまった。
ホームで待っていると、濃い茶色の車両が到着。ドアが開くと、ふわりと硫黄の匂いを感じた。
車内は指定席で、一人の席がゆったりと広い。
席につくと、足元に木のおけが置かれていた。蛇口からちょろちょろと湯が出ている。
足を入れると、ふわぁ、と声が出た。
温泉席、最高じゃないか。
車窓を景色が流れていく。
温泉街の匂いとスピーカーから聞こえるざわめきに、眠りに落ちていた。
目を覚ますと、窓からは自宅近隣の景色が見えていた。
小旅行も、もう終わりか。
そこへ、車掌がやってきて、笑顔でこう言ったのだ。
「乗り越し切符はいかがですか? 終点は、温泉街なんですよ」
上手い商売だ。
そう思ったが誘惑に勝てず、終点までの切符を買った。
温泉席発売中と書かれている。
温泉、行きたいなあ。
寝不足の頭で、反射的に切符を買ってしまった。
ホームで待っていると、濃い茶色の車両が到着。ドアが開くと、ふわりと硫黄の匂いを感じた。
車内は指定席で、一人の席がゆったりと広い。
席につくと、足元に木のおけが置かれていた。蛇口からちょろちょろと湯が出ている。
足を入れると、ふわぁ、と声が出た。
温泉席、最高じゃないか。
車窓を景色が流れていく。
温泉街の匂いとスピーカーから聞こえるざわめきに、眠りに落ちていた。
目を覚ますと、窓からは自宅近隣の景色が見えていた。
小旅行も、もう終わりか。
そこへ、車掌がやってきて、笑顔でこう言ったのだ。
「乗り越し切符はいかがですか? 終点は、温泉街なんですよ」
上手い商売だ。
そう思ったが誘惑に勝てず、終点までの切符を買った。
ファンタジー
公開:23/03/06 09:43
南の島で、ゲームを作ったりお話しを書くのを仕事にしています。
のんびりゆっくり。
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