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放課後の校舎。
男子たちが、ロッカー、ゲタ箱、はては花壇の中やらまで探し回っている。
彼らが探しているのは、バレンタインのチョコだ。
僕の高校のバレンタインは、少し変わっていた。
女の子は、チョコを学校のどこかに隠し、そのヒントを皆に伝える。
チョコは第一発見者のモノになるルールだ。
だから、意中の人にだけ分かるヒントを考えるのがポイントだった。
今年は何故か、最後の一個が見つからないらしく、友人につきあって探し回った。
結局見つからず、友人と別れて一人校舎を出た。
門を出たところで、知らない子に声をかけられた。
「ね、私のチョコ、まだ見つけられていないんだよね。おいしかったのになー」
おいしかった?それって、自分で食べちゃったのでは、と思ったのでそう答えると、彼女は笑顔で頷いた。
「正解。じゃあ、プレゼントだよ」
科白のあと彼女は、僕の唇に唇で触れた。
甘い、チョコの味がした。
男子たちが、ロッカー、ゲタ箱、はては花壇の中やらまで探し回っている。
彼らが探しているのは、バレンタインのチョコだ。
僕の高校のバレンタインは、少し変わっていた。
女の子は、チョコを学校のどこかに隠し、そのヒントを皆に伝える。
チョコは第一発見者のモノになるルールだ。
だから、意中の人にだけ分かるヒントを考えるのがポイントだった。
今年は何故か、最後の一個が見つからないらしく、友人につきあって探し回った。
結局見つからず、友人と別れて一人校舎を出た。
門を出たところで、知らない子に声をかけられた。
「ね、私のチョコ、まだ見つけられていないんだよね。おいしかったのになー」
おいしかった?それって、自分で食べちゃったのでは、と思ったのでそう答えると、彼女は笑顔で頷いた。
「正解。じゃあ、プレゼントだよ」
科白のあと彼女は、僕の唇に唇で触れた。
甘い、チョコの味がした。
ファンタジー
公開:23/02/14 15:52
南の島で、ゲームを作ったりお話しを書くのを仕事にしています。
のんびりゆっくり。
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