感謝感激飴あられ

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九州南部も、梅雨入りした。私はウキウキとした気分で外に出る。最近急に暑くなり始めたから、これを欲していたのだ。
 梅の雨いや、梅の飴を。
 梅の飴が降り始めたのは、ほんの数年前からだという。ちょうど異常気象が叫ばれ始めた頃。加えて最近では、その異常気象の大加速。気象に詳しい方々や、そのほか頭の良い方はいろいろ悩み、異常の回復に努めよと申しているようだが、私は今のままでいい。私の体が欲しているのだ、大量の塩分を。
 そんなわけで私は空を仰ぎ、口を大きく開ける。と、なにか、飴とは違う歯触りのものが入ってきた感覚があり、正体に思い当たった私は喜びの声を上げた。
「やった、今年は梅味のあられもあるじゃん!」
 こんなときも、ときたまある。私はそれらを食べ続け、汗で逃げた塩分を補給していくーー。

「げっ!」
 数日後、体重計に乗った私は、嘆きの声を上げる。
「早くやめよ、梅雨さんよ」
公開:23/06/01 07:00

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