季節限定のモーニングコール

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出張のため、とある温泉街へとやってきた。川を横切る赤い橋から見る景色は、なんとも言えぬ清々しさだ。できることならここでのんびりと散歩したいが、そうも言っていられない。明日は大事な会議なのだ。モーニングコールのサービスを頼んで、今日は早めに寝てしまおう。
「ん〜、ムニャムニャ……はっ!」
 翌朝ゆっくり目覚めると、外が明るい。明るすぎる。たしか6時には起こしてくれと、頼んだはずだが。
 自分の記憶も曖昧だったが、フロントに抗議の電話をした。
「おいっ、なぜ起こしてくれなかった?会議に遅れるじゃないか!」
するとフロント係はのんびりした声で答えた。
「それは申し訳ございません。じつは当ホテルのモーニングコールは季節ごと最高の景色を望める時間に起こすことになっておりまして、この季節ですと……」
公開:23/05/09 18:45

さがやま なつき( 鹿児島 )

2021年7月初投稿。お話の主人公は男性(もしくは少年)が多め。女性はキャラ作りが苦手です。(口調が書けない)

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