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昼下がり、ひとりベッドで、寝返りをうつ。

うつらうつら、眠りの悪魔と契約を交わしていたら、
 
どこかとおくで、人の声。笑い声。

「……チッ」

小さな舌打ちは、ライターの音に紛らして。
たばこの煙は、揺れるにまかせて。

ぐるぅーん。ぐるぅーん。
部屋で渦巻く、たばこの煙。窓を開けろと、私を急かす。

「そうか。お前は外に、出たいのか」

たばこの煙は、私を置いてく。
公開:23/04/28 14:15
お題:活きのいいたばこ

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