ポスターガイスト
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「キャッ!何よこれ!」
アパートの部屋に帰るなり、私は叫ぶ。部屋中至る所に、この部屋に似つかわしくないものが散乱していたからだ。
最初は泥棒か何かと思って、警察に電話しようとした。けれど、それはできなかった。突然、停電になったからだ。私はまた驚き、ひとり震えた。
と、その時、隣の部屋で何やら声がした。行ってみると、なんとそこに推しのアイドル、Kくんがいた。しかもなぜか今、ライブ中らしい。
「イエーイ!そこのお姉さん、楽しんでるぅ〜?」
話しかけられた。憧れの人に。
「ーーイエーイ!」
仕事でストレスの溜まっていた私。「ーーま、いっか」と、とりあえず落ちているうちわとペンライトを持って振りまわしまくることにした。
Kくんのポスターが真っ白もぬけの殻になっていることも気づかずに。
アパートの部屋に帰るなり、私は叫ぶ。部屋中至る所に、この部屋に似つかわしくないものが散乱していたからだ。
最初は泥棒か何かと思って、警察に電話しようとした。けれど、それはできなかった。突然、停電になったからだ。私はまた驚き、ひとり震えた。
と、その時、隣の部屋で何やら声がした。行ってみると、なんとそこに推しのアイドル、Kくんがいた。しかもなぜか今、ライブ中らしい。
「イエーイ!そこのお姉さん、楽しんでるぅ〜?」
話しかけられた。憧れの人に。
「ーーイエーイ!」
仕事でストレスの溜まっていた私。「ーーま、いっか」と、とりあえず落ちているうちわとペンライトを持って振りまわしまくることにした。
Kくんのポスターが真っ白もぬけの殻になっていることも気づかずに。
公開:23/04/08 11:11
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