明老の日
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今日は敬老の日。感染対策に気をつけて、おじいちゃんの家にやってきた。ささやかながら、今夜はパーティーをするつもりだ。息子も喜んでいる。
「お寿司♪おっすし♪今夜はおっすしー!」
まったく、おじいちゃんっこのあの子が、おじいちゃんに会えるのが嬉しいのか、お寿司が嬉しいのか、わからないわ。
そんなことを思いながらお刺身を切っていたら、小さく歌う声が聞こえてきた。
「おす……し、ハイ、お、す、し、それ!……」
「麻紀……!」
主人の呼ぶ声に、私は頷き返す。
お義父さんが、歌っている。
最近すっかり気落ちした様子だと、近所の人が言っていた。そのお義父さんが、明るい声で楽しそうに歌っている……!
こっそり見ると、笑顔のお義父さんがいた。やっぱりお義父さんには笑顔が似合うわ。そう思う私と主人の目には、涙が浮かんでいた。
「お寿司♪おっすし♪今夜はおっすしー!」
まったく、おじいちゃんっこのあの子が、おじいちゃんに会えるのが嬉しいのか、お寿司が嬉しいのか、わからないわ。
そんなことを思いながらお刺身を切っていたら、小さく歌う声が聞こえてきた。
「おす……し、ハイ、お、す、し、それ!……」
「麻紀……!」
主人の呼ぶ声に、私は頷き返す。
お義父さんが、歌っている。
最近すっかり気落ちした様子だと、近所の人が言っていた。そのお義父さんが、明るい声で楽しそうに歌っている……!
こっそり見ると、笑顔のお義父さんがいた。やっぱりお義父さんには笑顔が似合うわ。そう思う私と主人の目には、涙が浮かんでいた。
公開:22/09/19 18:49
更新:22/09/19 18:51
更新:22/09/19 18:51
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